SEO対策に取り組んでいると、一度は画像ファイル名について下記のように悩むことがあるでしょう。
- 画像ファイル名は日本語やローマ字で付けてもいい?
- そもそも、画像ファイル名はSEOに影響を与える?
結論から言うと、画像もコンテンツの一部であるため、SEO対策では画像設定にも気を配るべきです。
本記事では、SEO効果を高める画像ファイル名の付け方や画像の選び方、既存の画像ファイル名を一括で変更する方法を解説します。
最後まで読んでいただくことで、SEO対策における適切な画像設定方法が分かります。
目次
SEO対策で画像ファイル名が重要な3つの理由
SEO対策で画像ファイル名が重要な理由は以下の3つです。
- Googleが画像を理解しやすくなる
- 画像検索トラフィックの獲得につながる
- Google砲によるクリック率がアップする
ひとつずつ解説していきます。
Googleが画像を理解しやすくなる
Googleは「クローラー」というロボットを活用し、ウェブサイトを巡回します。
クローラーがコンテンツ内容を理解することで、検索結果画面にコンテンツが表示される準備が整います。
クローラーは文章を理解できる一方、画像の理解はできません。
そのため、ファイル名で画像の内容を伝える必要があります。
適切な画像ファイル名を設定することで、クローラーはコンテンツ内容をより正確に理解でき、コンテンツが検索結果画面に表示されやすくなります。
画像検索トラフィックの獲得につながる
適切な画像ファイル名を設定することで、画像検索からの流入が期待できます。
2016年から2018年の間に、画像検索をするユーザー数は60%以上も増加しているとGoogleの調査で判明しています。
出典:Think with Google
画像検索のニーズが高まっているため、画像検索でユーザーに選ばれる施策を行うことが重要です。
たとえば、人や製品を紹介するコンテンツならば、画像検索からの大きな流入が見込めます。
コンテンツ内の画像ファイル名を適切に設定することで、画像検索結果画面の上位に表示される可能性も高まります。
また、通常のSEO対策での競合が大手の場合、画像検索で上位表示を狙う手段も一つの戦略です。
Google砲によりクリック率がアップする
Google砲とは、ChromeやGoogle Discoverなどに記事がおすすめとして掲載される機能のことです。
Google砲に選ばれることで、下記のメリットに期待できます。
- アクセス数の増加
- SNSへの拡散
- 多くのメディアへ掲載されるチャンス
Google砲に掲載されるためには、クローラーにコンテンツを理解してもらうことが大前提です。
Discover画面には、タイトルと画像のみ表示されます。
※Google Discoverとは、Googleへのログイン中に見た情報をもとに、Googleがトップページにおすすめのコンテンツを表示する機能です。
つまり、Googleにコンテンツ内の最適な画像を選んでもらうことで、クリック率の増加が期待できます。
クローラーへの理解を促す、最適な画像を表示してもらう、この2つに画像ファイル名が役に立ちます。
SEO対策に最適な画像ファイル名の設定方法
SEO効果を高める画像ファイル名とは、以下3つを適切に設定したものとなります。
- ファイル名
- alt属性
- 画像を貼る位置
3つの設定方法について詳しく解説していきます。
ファイル名は短く分かりやすく設定
画像ファイル名を短く分かりやすくする理由は、Googleのクローラーが理解しやすくするためです。
具体的には、3つほどの英単語を組み合わせたファイル名がおすすめとなります。
たとえば、上記画像にSEOに効果的なファイル名を付ける場合、「woman-eating」が最適でしょう。
「CIMG6690」や「1.jpg」のようなファイル名はNGです。
また、ファイル名にはキーワードを含ませ、英単語を「-(ハイフン)」でつなげるようにしましょう。
クローラーは、ローマ字を英語として認識します。
そのため、「josei-shokujichuu」のようにローマ字表記をしても、クローラーは意味を理解できません。
画像ファイル名の設定で抑えるべきポイントをまとめます。
- キーワードを入れる
- 「-」で英単語をつなげる
- 日本語やローマ字の利用は避ける
alt属性の設定
alt属性とは、画像の詳細な説明を行う属性のことです。
画像が表示されなかった場合、代わりにalt属性の文章が表示されます。
alt属性を設定するべき理由は下記の通りです。
- スクリーンリーダーを使うユーザーに情報提供するため
- クローラーに認識してもらうため
alt属性も分かりやすい文章にすることが重要になります。
画像ファイル名との違いは、画像ファイル名が英単語の羅列になるのに対し、alt属性は日本語での文章になることです。
先ほどと同じ画像を例に見てみましょう。
この画像でNGのalt属性は「女性、食事中の女性、笑顔の女性」のような単語の羅列です。
alt属性内でのキーワードの繰り返しは、スパムと判定される可能性を高めます。
上の画像における理想的なalt属性は「食事をしている女性の写真」などです。
端的に画像を表現する文章を記載しましょう。
ただし、装飾目的の画像にalt属性を設定する必要はありません。
記事内において重要な役割を果たす画像にのみ、alt属性を記入するようにしましょう。
画像は関連文章の近くに設定
画像の設定場所は、関連するテキストの近くにしましょう。
一般的には見出しの下に画像を配置しますが、上の画像のように文章と文章の間に挿入する方が良いケースもあります。
重要なのは、自然な文脈で画像を配置することです。
またGoogleのクローラーは、上部にある画像ほど重要度が高いと認識します。
そのため、重要度の高い画像はアイキャッチや上部の見出しに挿入しましょう。
SEO対策に最適な画像の選び方
SEO対策において、画像ファイル名よりも重要なことが、使用する画像選びです。
SEO効果を高める画像は下記条件を満たしたものになります。
- 高画質
- 低容量
- レスポンシブデザイン
SEO効果を高める画像の選び方について解説します。
高画質の画像を使用する
SEO対策で大切な心構えが、ユーザーの利便性を高めることです。
ユーザーに役立つコンテンツや使い心地の良いウェブサイトを作成することで、自然と検索順位は上がります。
ユーザーの利便性を高める画像とは、はっきりと鮮明に写った画像です。
ぼやけていたり、画質が低かったりする画像は利便性を高めません。
鮮明な画像を使用することで、画像検索一覧で目立ち、検索流入の獲得にも期待できます。
また、幅が1,200ピクセル以上の魅力的な高画質の画像を含めることで、Google Discoverに掲載される可能性が高まります。
低容量の画像を使用する
サイズの大きな画像は、ページ速度読み込みの低下や通信費が高くなる原因となります。
特にページの読み込み速度の低下は、ユーザーの離脱率に影響し、結果的にSEO順位を下げる要因となります。
無料の画像圧縮サービスなどを活用し、高画質でありながら低容量の画像を使用しましょう。
ページの読み込み速度は、GoogleのPageSpeed Insightsで確認できます。
読み込み速度はSEOに大きな影響を与えるため、定期的に速度の確認と改善を行いましょう。
レスポンシブデザインを採用する
ユーザーはスマホやパソコンなど様々なデバイスから、あなたのウェブサイトに訪れます。
どのデバイスからも適切に画像表示できるよう、画像をレスポンシブデザインに対応させなければいけません。
レスポンシブデザインに対応していない場合、たとえば画面から画像が飛び出してしまいます。
画像のレスポンシブデザイン化は、CSSのimgに下記のCSSを指定するだけで行えます。
img {
width:100%;
max-width: 100%;
height: auto;
}
WordPressの画像ファイル名を一括で変更する方法
ここまで読んでいただき、WordPressにアップロードした画像のファイル名を変更したくなった方もいるでしょう。
しかし、画像ファイル名をひとつずつ変更するのは、時間のかかる作業となります。
そこでおすすめしたいツールが、WordPressの画像ファイル名を一括変更できる「Phoenix Media Rename」です。
上記URLよりPhoenix Media Renameをインストール後、以下の手順でファイル名の一括変更を行えます。
- Phoenix Media Renameを有効にする
- WordPressの「メディア」から「ライブラリ」を開く
- 左上のアイコンから画像をリスト形式で表示
- 「Filename」という項目に任意の画像ファイル名を記入
- 「Rename」もしくは「Rename&Retitle」を選択し「適用」をクリック
Phoenix Media Renameを使用することで、画像ファイル名の修正を効率よく行えます。
文字の画像化がSEOに向いていない理由
画像に文字を加えることはユーザーの注目を集める有効な手段です。
しかし、次の3つの理由から「重要な文章」を画像に含めることはおすすめしません。
- Googleのクローラーは画像内の文字を認識できない
- SEOで重要な専門性や権威性を確保するのが難しい
- ユーザーによっては画像表示できない
重要なメッセージやテキストで表現すべきところは、画像データではなく文章で表現するようにしましょう。
どうしても画像に文字を含める場合は、必ず適切なファイル名とalt属性の設定を行ってください。
まとめ:画像ファイル名も重要なSEO対策です
SEO対策に最適な画像設定について解説しました。
再度、抑えるべきポイントをまとめます。
- 画像ファイル名は英単語で短く簡潔にする
- alt属性で画像の説明をする
- 高画質低容量の画像を使う
- 重要な文章は画像に入れない
- 画像の一括変更はPhoenix Media Renameで行える
画像もコンテンツの一部だからこそ、ファイル名からalt属性まで適切な設定を行いましょう。
本記事を参考にして、今一度画像SEO対策に取り組んでみましょう。
また、弊社はWEBサイトの集客化の専門家です。
SEOに取り組んだもの成果が出ない、WEBに詳しい人材がいないとお悩みの方は、気軽にご相談ください。