ホームページ集客を考えている方の中には、費用が気になる方もいるでしょう。
ホームページ集客費用は、目的や集客方法によって異なります。予算の少ない中小企業の場合は、広告配信ではなく、低コストで大きな集客効果を狙えるSEO対策がおすすめです。
本記事では、種類別の集客用ホームページ運用費用の相場や主な費用、費用を抑えるポイントを解説します。
目次
【種類別】集客用ホームページ作成費用の相場
集客用ホームページ作成費用の相場をまとめましたため、ぜひ参考にしてください。
ホームページ種類 | 運用費用/年 | 集客効果 |
名刺代わり | 10~20万円 | × |
集客目的 | 30~300万円 | △ |
高い集客目的 | 300万円以上 | ○ |
運用費用とは、ホームページの作成と維持費はもちろん、記事作成やSEOコンサル相談料、広告費用などを含んだものです。
目的によって、上の表の金額が毎年発生すると考えておきましょう。
ホームページ集客にかかる主な費用
ホームページ集客にかかるSEO対策費用と広告費用について解説します。
下記がSEO対策と広告の違いをまとめた早見表です。
項目 | SEO | 広告 |
効果が出るまでの期間 | 半年はかかる | すぐに上位表示される |
効果の継続性 | 長い | 短い |
費用対効果 | 高い | 一定 |
SEO対策
SEO対策とは、記事が検索エンジン上位に表示されるよう最適化することです。
検索エンジンは、Yahoo!やBingなど様々ありますが、一般的にはGoogleを示します。SEO対策の基本は記事作成です。
読者の悩みを解決する良質な記事を作成することで、Googleで検索ランキング上位に表示されます。つまり、SEO対策でかかる主な費用は、記事作成費用です。
記事作成方法別の費用と効果は下記の通りです。
記事作成方法 | かかる費用/1記事 | 効果 |
自社作成 | 少ない | 低い |
外部ライターへ委託 | 数千円~ | 中~高い |
SEO会社へ委託 | 3万円~ | 高い |
最も費用を抑えられる方法は、自社作成です。しかし、自社内にSEOやWebライティングの知識を持つ人材がいなければ、なかなか成果に繋がらないでしょう。
次に費用を抑えられる方法は、外部ライターへの委託です。クラウドソーシングなどを活用すれば、安価なコストでWebライターを見つけられます。一方で、Webライターのレベルには大きなバラつきがあり、優秀なWebライターを見つけることは難しいデメリットがあります。
また、外部ライターは執筆のみの対応となり、構成案の作成を受け付けていない方や突然執筆途中でキャンセルをされることもあり、ディレクションを行う必要もあります。
費用こそかかるものの、確実に成果を出せる方法が、SEO対策会社に依頼することです。
SEO会社は豊富な経験やノウハウを蓄積しており、最適な施策を行えます。ホームページの最適化や対策KW選定、構成の企画、記事作成から投稿、結果分析まで一気通貫で行えることを考慮すると、費用対効果は高いです。
広告
素早くホームページ集客の効果を得たい場合は、ネット広告を利用することがおすすめです。ネット広告とは、GoogleやYahooなどの検索エンジンや各種SNS上に出稿する広告です。
多くのプラットフォームは、リスティング広告を採用しています。リスティング広告の特徴は下記の通りです。
- 広告主が上限クリック単価を設定できる
- 自由に予算の変更や広告の停止ができる
- 成果報酬型
ユーザーが、ホームページの訪問や問い合わせをした際に料金が発生するため、費用対効果の高い広告出稿ができます。ただし、広告の掲載順位は上限クリック単価と品質スコアで決まります。
品質スコアとは、検索エンジンが広告内容を評価した数字であり、コンテンツ内容やユーザーのクリック率など様々な要素で判断されます。
また、広告主の支払い料金は、下記の計算式で決まります。
- クリック単価=自社広告のワンランク下の広告ランク÷自社広告の品質スコア+1
- 広告費用=クリック単価×クリック数
具体例を用いて、広告順位および費用の決まり方を紹介します。
企業 | 上限クリック単価 | 品質スコア | 広告ランク | 広告表示順位 |
A社 | 100円 | 8 | 800 | 1位 |
B社 | 120円 | 6 | 720 | 2位 |
C社 | 150円 | 4 | 600 | 3位 |
表を見ると分かるように、上限クリック単価が低くとも、品質スコアが良ければ、上位表示の可能性は十分にあります。
広告が1,000回クリックされた場合、A社とB社の支払い費用は、次の通りです。
【A社の広告費用/月】
- クリック単価=720(B社の広告ランク)÷8(A社の広告ランク)+1=91円
- 支払い費用=1,000クリック×91円=91,000円/月
【B社の広告費用/月】
- クリック単価=600(C社の広告ランク)÷6(B社の広告ランク)+1=101円
- 支払い費用=1,000クリック×101円=101,000円/月
集客力を保つためにかかるホームページの維持費
ホームページで集客するためには、常にホームページを最適な状態にしておく必要があります。たとえば、サーバー容量が少なければ、多くのアクセスがあった際、サーバーが落ちてしまいます。
以下が、ホームページ集客でかかる主な維持費です。
- ドメイン費用:1,298円/年~
- サーバー費用:110円/月~
- SSL証明費用:990円/年~
ホームページ集客にかかる維持費については、「【完全版】ホームページ集客にかかるランニングコストの種類と費用」で詳しく解説しておりますので、ぜひこちらも参照してください。
ホームページ集客にかかる費用を抑える3つのポイント
以下では、ホームページ集客にかかる費用を抑える3つのポイントを解説します。
- 目的を明確にする
- ホームページ制作会社を慎重に選ぶ
- SEOに注力する
1.目的を明確にする
ホームページ集客を行う目的を明確にすれば、ターゲットにする読者や記事の内容が定まります。目標達成までの道筋を最短距離で定められるため、余計なコストや時間をかけずに済みます。
ホームページ集客の主な目的は、以下の通りです。
- 潜在顧客の獲得
- 企業認知度アップ
- 顧客との信頼関係の構築
- 問い合わせ数増加
- 求人応募者数の増加
潜在顧客の獲得が目的の場合、自社サービスで解決できる悩みを持つユーザーに、記事で悩みに対する答えを提供して信頼関係を築くSEO戦略が考えられます。
短期間での問い合わせ数の増加が目的の場合、集客専用のページを作成し、広告配信すると有効でしょう。
目的が曖昧なままホームページ集客に取り組んでも、効果は出ません。まずは目的を明確にし、適切な集客戦略を考えましょう。
2.ホームページ制作会社を慎重に選ぶ
ホームページ集客にかかる費用は、大きく下記の2つに分けられます。
- 制作費用
- 集客費用(コンテンツ作成費用やSEOコンサル費用など)
2つの費用のうち、大きな負担となるのが、ホームページ作成費用です。
ホームページは無料もしくは格安で作成できます。しかし、本気で集客を目指すのなら、ある程度の予算をかけてホームページは作成するべきです。
ホームページは、インターネット上の家のようなもので、どんなにインテリア(記事)が優れていても、家がしっかりとした作りでなければ、集客効果は出ません。
ホームページ制作会社の中には、相場以上の料金を請求するところがあるので、複数会社の見積もりを慎重に検討する必要があります。不安がある場合は、制作会社の選定段階から、SEOのプロに相談することがおすすめです。
料金こそかかりますが、目的に適したホームページ設計から制作会社の選定まで一貫して行うため、費用対効果は高いと考えられます。
3.SEOに注力する
ホームページ集客費用を抑えるためには、広告ではなくSEOに注力しましょう。
定期的に記事を投稿したとしても、効果が現れるまでに、最低でも半年はかかります。
しかし、一度上位表示されることで、リスティング広告と同様の高い集客効果を見込めます。
さらに、SEOによる集客効果は長期間に及び、追加コストはかかりません。
すでにリスティング広告の費用シミュレーションでも紹介しましたが、月に1,000クリックされると約10万円の費用がかかります。
まずはリスティング広告を回し、成果が見られたKWは早めにSEO記事に転換して、低予算で効果的なSEO対策を実施しましょう。
まとめ:ホームページ集客法によって費用は大きく変わる
予算が少ない中小企業は、上限予算内で効果を高められるリスティング広告がおすすめです。しかし、SEO対策を実施しなければ、いつまでもリスティング広告に頼ることになり、長期的に見ると大きな費用がかかります。
SEO対策で上位表示に成功すれば、リスティング広告と同等の集客効果を得られるため、長期的な費用対効果は高いです。
ただし、SEO集客を最適化するためには、専門知識とノウハウが必要なので、SEOの専門家に相談することがおすすめです。コストこそかかりますが、効率よくSEO上位表示も狙えるため、費用対効果は高いでしょう。
弊社はホームページ集客化の専門家です。
効率的にホームページ集客したい、社内にWEBに詳しい人材がいないとお悩みの方は、お気軽にご相談ください。